「ホームページで顧客獲得したい」
「いまのホームページから全然反応がない」
この記事はそんな税理士の方のお悩みにお答えします。
今回は税理士さんのための新規客をホームページで集客する方法を紹介します。
僕のところにも税理士のパートナー(僕はホームページのお客様のことをパートナーと呼んでいる)が何件かいらっしゃいますが、いまのところ100%の確率でホームページからの集客に成功しています。
それは税理士さんのホームページの勝ちパターンがあって、それに基づいてつくっているからです。
また、既にホームページを持っている税理士さんで「ホームページから全然お客さんが来ない...」という人もいらっしゃると思います。そういった人のためのチェック項目も用意したので、ご自身のホームページの改善すべき点が見つかります。
成功事例をもとにお話していくので、本記事を読めばホームページからの問い合わせを増やして、新規客の獲得ができるようになりますよ。
1年6ヶ月で顧問先10件増やした成功事例を紹介します。
税理士さんのホームページの成功事例をひとつ紹介します。
この税理士さんはもともとはホームページは持っていなかったんですが、ホームページ開設後1年半で顧問先が7件→17件に増えました。
その税理士さんについての事前情報ですが、
・埼玉県某市の税理士事務所
・開業して1年
・ひとりでやっている(従業員なし)
・年齢は50代
・ホームページは持っていない
・顧問先は7件
という感じで、
独立して事務所を立ち上げたばかりの税理士さんでした。
その税理士さんはそれまでどうやって集客していたかというと、近隣の会社や商店、知り合いなどに名刺を1000枚配ったりして集客していました。
さすがに限界を感じて、僕に相談に来られました。
検索ボリュームがたったの10回/月 でも集客成功
その税理士さんの地域は埼玉県〇〇市だったんですが、
「〇〇市+税理士」というキーワードでどれくらい検索されているか調べたところ、
Googleだけでたったの「10回 / 月」でした。
これはGoogleだけの数値ですが、Yahooやほかの検索エンジンを含めてもせいぜい「20回/月」といったところでしょう。
ちなみに場所別では「新宿 税理士」が一番検索回数が多いです。Googleだけで「480回/月」検索されているので、ほかの検索エンジンも合わせると「1000回/月」くらいは検索されていますると予想できます。
ただ、今回の税理士さんのエリアが少ないというわけじゃなくて、ほとんど市区町村の検索ボリュームは「10〜100」のあいだです。
この数少ない検索回数のなかで同業他社とお客さんを奪い合わなければいけません。
そして検索している人はいろんなホームページを見比べるので、
・ホームページを見てもらう (検索上位を狙う)
・問い合わせしてもらう
必要があります。
それにはホームページの中身がとても重要なんです。
今回の税理士さんも集客できるホームページをつくったところ、平均して月に5回、繁忙期の12月〜3月は約10件/月は問い合わせがあり、いまも着実に顧問先を増やして成功しています。
税理士向け。新規客をホームページで集客する方法
世の中の税理士のホームページは2パターンあります。
・事務所案内のホームページ
・集客のためのホームページ
事務所案内のホームページ
名前、事務所名、業務内容、アクセス、問い合わせといった基本情報しか載せていないホームページは、「あなたの名前で検索した人」しかアクセスがきません。
あなたの名前を知ってる人はどれだけいるでしょうか?おそらく既存顧客だけだと思います。
名刺に載せて事務所案内代わりにはなりますが、新規客の目に届かないで終わるので集客は難しいです。
集客のためのホームページ
一方で新規客を集めるために作らないといけないのが、集客のためのホームページです。
集客のためのホームページは「あなたの名前を知らない人」がアクセスする仕掛け作りから始まります。
またホームページにアクセスした人が思わず問い合わせしたくなる構成になっています。
前述した成功事例でお話ししましたが、数少ない検索回数のエリアの中でも新規客を安定して獲得できた方法は「集客できるホームページ」をつくったからです。
それでは「具体的にどんなホームページを作ったのか?」
全部で10個のポイントがあります。
① 狙うキーワードを設定する
ホームページをつくる上で一番重要なのは「キーワード」です。
キーワードを決めないとGoogleがなんていうキーワードで表示してほしいかが不明になり、Googleの検索結果に出てきてくれないからです。
そのためにはあなたのホームページの「狙うキーワード」を決める必要があります。
基本的には「地域名+税理士」というキーワードがおすすめです。
税理士の場合、地域名との掛け合わせのキーワードが一番検索回数が多いからです。
また同じ地域に競合が多いときは、ポジションを持つためのキーワードが有効です。
たとえば
- 「地域名+相続+税理士」
- 「地域名+不動産+税理士」
- 「地域名+節税+税理士」
など。
もし差別化ができる業務があるなら、こういった3語キーワードを狙うと上位表示されやすくなります。
または特定の業種にクライアントが特化しているなら「業種名+税理士」というキーワードでも良いと思います。
たとえば
- 「建設業+税理士」
- 「youtuber+税理士」
- 「フリーランス+税理士」
など。
まずはあなたの狙うキーワードで実際に検索してみてください。
どれくらい検索ボリュームがあるかは「キーワードプランナー」で調べられます。
Googleのアカウントがあれば誰でも無料で使えます。
② 笑顔の写真をのせる
笑顔の写真はお客さんを安心させます。
特に税理士さんというのは「堅い」「厳しい」「偉そう」というイメージがあるので、それを払拭するためにも笑顔の写真はかなり有効です。
TOP画像には最高の笑顔の写真をのせましょう。
③ プロフィールを充実させる
税理士さんには親近感がとても重要です。何事にも厳しそうで「話が合わなそう」というイメージがあるからです。
所長のプロフィールには
- 名前
- 出身地
- 趣味
- 特技
- 好きな食べ物
- 家族のこと
- 休日の過ごし方
- 学生時代のこと
- 税理士を目指したきっかけ
- 理念やモットー
- 職務経歴
このぐらいは書いておくと、お客さんは共通点を見つけ出すことができて親近感が湧くので「この税理士さんなら相談できそう」と思ってくれます。
このプロフィール部分を甘くみちゃダメです。
実際に”どこに惹かれてこの税理士さんを選んだのか”と聞いてみると「プロフィールを見て選んだ」というお客さんが圧倒的に多いからです。
プロフィールで自分をさらけ出すと、お客さんから選ばれるようになります。
④ 料金をのせる
「料金」を書いていない税理士のホームページは敬遠されます。
税理士に相談にくるお客さんは何かしらお金のことで悩みを抱えているの人なので、不安になってしまうからです。
- 顧問契約の料金
- 決算・確定申告の料金
- その他スポットの手続きの料金
は書いておきましょう。
また料金については他社よりも高かったとしても載せるべきです。
書いていないよりも高くても載せたほうが安心感があるからです。
また税理士さんを選ぶときって料金で決めないお客さんがほとんどです。それ以外の部分を充実させるように注力しましょう。
⑤ 実績・お客様の声をのせる
第三者の口コミや評判は安心感につながります。
掲載する数ですが多ければ多いほうがいいです。
もしお客様の声がない場合は、お客様にアンケートに答えてもらいましょう。
- 何が決め手になって選んだか
- 実際にサービスを受けてどの部分が良かったか
- 実際にサービスを受けて悩みはどう変わったか(感想)
- 同じような悩みを持っている人に一言
たとえ一件しかなくても載せましょう。
またお客様の声には写真も一緒に掲載するようにします。お客さんと一緒に撮った写真はとても効果的です。
⑥ ペルソナを設定する
文章は人の気持ちを動かすことができます。
読み手に「そうそう!」と共感してもらうことで反応率が格段に上がります。
そのためにはペルソナを設定する必要があります。
「ペルソナ」とは、商品・サービスを利用する顧客の中で最も重要な人物モデルのことです。
出典元:https://ferret-plus.com/8116
ペルソナはどんなお客さんに来てほしいかで考えます。
人物モデルは想像で大丈夫です。
その人の
- 年齢
- 性別
- 職業
- 家族構成
- ライフスタイル
といったことを考えます。複数あっても大丈夫です。
そしてその人物モデルに向けてホームページ内の文章を書くようにします。
すると、その人に刺さる文章、共感してもらう文章が書けるようになります。(言葉づかい、文章の難易度、共感するキーワードなど)
もしホームページを既に持っているなら文章を考え直してみてください。
ペルソナを設定して文章を書くと「自分のことを理解してくれている」という信頼感にも繋がるので、結果選ばれます。
「誰でもいいからお客さんに来てほしい」と考えてここを疎かにすると「誰も来なくなる」ので注意しましょう。
また来てほしいお客さんをペルソナ設定することで、来てほしいお客さんだけホームページで集客することができます。
これは似たようなお客さんからの反応が圧倒的に増えるからです。
コンビニのトイレに「いつも綺麗に利用して頂きありがとうございます」と書いてあるとトイレが汚されないように、
「弊所では良いお客様に恵まれていてクレームが一切ありません」と一言書くだけで、クレーム客や質の悪いお客さんが来なくなるのも事実です。
⑦スマホ対応のホームページをつくる
2020年現在、検索者の約8割はスマホです。
なのでスマホに対応したホームページを作ることが重要です。
パソコンにしか対応していないと文字が小さくて読みづらいので、中身を見られずに他のサイトに離脱してしまいます。
またGoogleもスマホ対応していないと検索順位に悪影響するということも公表しています。
特に税理士さんのホームページはスマホ対応されていないものが多いです。これだけでかなり勝機を逃して損をしているので早めに対応しましょう。
⑧ すぐに電話できるようにする
スマホは電話です。
すぐに問い合わせしてもらえるように電話のタップボタンなどをホームページに装着しておくと、いますぐ客 (すぐに相談したい人)にとっては有益です。
⑨ポータルサイトに登録する
「地域名+税理士」で調べて2ページ目くらいまで出てくる税理士ポータルサイトにホームページを登録します。
ホームページURLを載せるだけじゃなくて、会社概要や紹介文も充実させましょう。
内容が充実しているとポータルサイト内でも上位表示して掲載してくれます。
ポータルサイトからのバックリンクにもなるので、ホームページの評価が上がります。
ポータルサイト例
など。
あくまでも無料で利用できるサービスを最大限に活かすためなので、掲載が有料なところは無理して載せなくても大丈夫です。
⑩ 更新する
ホームページを更新することでGoogleからの評価が上がり、上位表示されやすくなります。
また更新されているホームページは検索者からも好まれます。
最終の更新日が何年も前のホームページとかだとそれだけでお客さんが逃げたりします。
更新といっても新着情報は頻繁に更新することもないので、ブログ更新がおすすめです。
- 悩みに答えるコラム
- 節税アドバイス
- お客様の事例紹介
- 地域のこと
など、税務に関することや地域に関わることを書いていくと良いです。
ホームページ内には必ずブログ機能をつけましょう。
競合が少ない地域では、これまで説明した①〜⑨までしていればなにも更新しなくても順位が安定したりします。(実際に前述した税理士さんは5年間更新しなくても上位表示されています)
ただ競合が多い地域、または競合他社が更新していたりするときは、最低でも1週間に1回程度はブログ更新することをおすすめします。
集客できない税理士のホームページ「チェック項目」
ほとんどの税理士さんのホームページは、集客できないホームページになっています。
集客できないホームページとは、言わば「ザルで水をすくってる」ような感じ。せっかくホームページにアクセスがあるのに問い合わせしてくれないとしたら、非常にもったいないです。
あなたのホームページでこんなことが当てはまっていたら要注意です。
- 狙うキーワードを設定していない
- 顔出ししてない
- 顔出ししてても笑顔じゃない
- 所長やスタッフのプロフィールがない、薄い
- 難しい言葉ばかり使っている
- 写真や言葉使いが偉そう
- 実績やお客様の声がない
- スマホ対応していない
- メールフォームの項目が多すぎる
- すぐに電話できない
- ブログがホームページ代わり
- 無料のホームページを使っている
- 更新していない
もしあなたのホームページが集客できないとしたらこんな原因が考えられます。
一個でも当てはまっていたら、そこがあなたのホームページが集客できない原因です。すぐに修正しましょう。
無料ブログではなく独自ドメインサイトを作りましょう
無料ブログや無料ホームページサービスで自社サイトを作ってる人もいるかと思いますが、やめたほうがいいというのが僕の意見です。
というのも、他社サービスはいつサービスが終了するかも分からないからです。
また作れるデザインや構成にも制限があったりして、100%満足いく集客効果は得られないです。
ここまで説明してきた集客用のホームページを作るには、必ず独自ドメインのホームページにしましょう。(独自ドメインとは、他社のURLではない、あなただけのURLのこと)
独自ドメインのサイトでかかる費用は、ドメイン代とレンタルサーバー代くらいなので月々1000円程度。
無料にこだわる理由がありません。
ホームページを自分で作るか、外注するか?
独自ドメインサイトは自分でも作ることは可能です。
ドメインとレンタルサーバーを契約してワードプレスを立ち上げるだけ。
ワードプレスは、Webの専門知識がない人でも簡単にホームページの作成や更新ができるシステムのことです。
ワードプレスの立ち上げまでは下記の記事で紹介しています。
[surfing_other_article id="877"]
ただ、自信がない人はホームページは外注しましょう。
外注先は、ホームページ制作業者よりもフリーランスでホームページ制作をしている人のほうがおすすめです。
理由は、制作コストが安いこと、また親身になって対応してくれるからです。
制作業者が30〜50万円くらい掛かるとしたら、フリーランスの方は10〜30万ほどで依頼を受けてくれます。
またフリーランスの方は一個人として請け負ってくれるので、親切に対応してくれる人が多いです。
フリーランスの方を探すにはクラウドワークスがおすすめです。
本記事で紹介した「集客のためのホームページを作りたい」と依頼を出せば、たくさんの人からオファーが来ます。
その中でも選ぶべき人はWEBマーケティングに詳しい人。
ホームページの集客実績やSEOの実績がある人に頼むようにしましょう。
反対に選ばないほうが良いのはデザインばかりをアピールする人。
というのはデザインは集客にはほとんど影響しないからです。
デザインにこだわるホームページは意味がない
せっかくホームページを作るんだから「おしゃれでかっこいいホームページ」にしてほしいという税理士さんがたまにいます。
ですがデザインにこだわるのはあまり意味がありません。
まずデザイン性の高いホームページは製作費用もかさみます。
凝ったデザインにすればするほど製作日数や費用は膨らみますし、またデザインにこだわると表示速度にも影響が出る可能性もあります。(表示速度が遅いとユーザーの離脱率が上がります)
また来てほしいお客さんに好まれるデザインにしないと反応率が鈍ります。
おしゃれでかっこいいデザインは20〜30代の人には良いかもしれませんが、40代以上の人にとっては見にくいかもしれないからです。
もちろん完全に否定はしませんが、なにも考えないでデザインにこだわるのは費用対効果が合わないので止めておいたほうがいいでしょう。
有料のSEO対策はやめましょう
競合の多い地域の税理士さんの中には、有料のSEO対策をしている人もいます。
SEO対策とは、検索で上位表示させるための施策を言います。
ですが個人的にはおすすめしません。
というのも、
- お客さんはホームページを見比べる
- 上位表示してもアクションがあるかは疑問です
- お金だけ巻き上げて何もしない業者もいます
- スパム判定でホームページが消える可能性も
といったことがあるからです。
有料のSEO対策は、一般的にバックリンクを獲得する(別サイトからリンクをもらう)やり方をするんですが、意図的なリンク獲得はGoogleがルール違反と公表しています。
なので、Googleから見つかればペナルティを受けて、ホームページが検索上から消えてしまう危険もあるんです。
また仮に上位表示されたとしても、中身が乏しいホームページなら他サイトに離脱してしまいます。そうなると費用対効果が合いません。
有料のSEO対策なんかしなくても、まずは前述した①〜⑩のポイントに基づいてホームページをつくることが重要です。
①〜⑩のポイントはホームページを見る検索者の利益にもつながることなので、ホームページを閲覧する時間が長くなり、Googleからの評価が上がる効果もあります。
そうすれば順位は安定して上位表示ができます。
実際に僕のクライアントの税理士さんは有料のSEO対策などしなくても上位表示されて反応が取れています。
検索順位が上がるまではリスティング広告が効果的
最後にひとつ注意点があります。
ホームページをつくったとしても、実際に検索順位が上がってくるのは最低でも3〜6ヶ月はかかるということです。
これはGoogleの情報収集期間と思ってください。
日本だけでもWebページの数は10億以上もあると言われているので、新しくつくったホームページの評価は一番下からのスタートになります。
そこからGoogleは、どんなページがあるのか、どんなキーワードが入っているかなど情報を収集して、検索結果に反映させていきます。
競合が多いキーワードならそこからまた、ホームページの回遊率(何ページ見たか)、直帰率、閲覧時間、更新頻度などの評価をされながら順位が決まっていきます。
その期間が最低でも3〜6ヶ月かかるわけです。
なので、どんなに良いホームページでも1〜2ヶ月で集客できるわけではないことだけ覚えておいてください。
もしすぐに集客につなげたいという場合は「リスティング広告」がおすすめです。
リスティング広告というのは、お金を出してGoogleやYahooの検索結果の上部にホームページを宣伝する施策です。「広告」というタグがついているやつです。
リスティング広告というと、
「お金を出すのが怖い」
「リスティングは費用対効果が良くない」
「広告からのお客さんは変な人が多い」
といった声を聞くことがありますが、
集客できるホームページができているならぜひ活用すべきです。
それは①〜⑩までの内容が揃っていれば、反応率が高いので費用対効果が良く、また変なお客さんが寄り付かないからです。
またリスティング広告を出すことで、
- 検索されたキーワード
- クリックされたキーワード
- 電話があったキーワード
- メールの問い合わせがあったキーワード
といった情報も見れるので、
これからの集客に必要な情報をあつめることができます。
これをもとにホームページの中身に追記したり、ブログ更新ができたりするので非常に強力なマーケティング情報が手に入るわけです。
有料のSEO対策のペナルティも危険もないので、最初の集客施策としてはリスティング広告はおすすめです。
まとめ
税理士向けの集客できるホームページの作り方でした。
お客様の悩みに答えて共感してもらえる内容にすれば、上位表示されて集客できるホームページが出来上がります。
これからホームページを作る方は「集客できるホームページの作り方」を参考に、
既にホームページがある方は「集客できないホームページ」に当てはまっていないかチェックして、修正点を見つけてみてください。